捨てる技術(経営者編)

― 会社を成長させる人は、必ず“何か”を捨てている ―

経営が重くなるとき、多くの経営者はこう考えます。

・もっと売上を
・もっと人材を
・もっと施策を
・もっとアイデアを

しかし、実際に会社を次のステージに進める経営者は、
真逆のことをしています。

彼らは、足す前に、必ず捨てています。

捨てられない経営者の会社は、
例外なく、意思決定が遅くなり、
例外なく、組織が鈍くなり、
例外なく、経営者本人が疲弊していきます。


経営者が捨てられない、本当の理由

経営者は、捨てられないのではありません。
「捨てることで起きる痛み」を、知っているから怖い」のです。

・人を切るかもしれない
・関係が壊れるかもしれない
・売上が一時的に下がるかもしれない
・周囲から批判されるかもしれない

しかし、ここが経営の残酷な真実です。

捨てないことは、静かに会社を弱らせる選択である。

決断を先送りするたびに、あなたは「問題」ではなく、問題を抱え続ける体質を育てています。


経営者が捨てるべきもの【代表例】

ここからは、耳が痛いはずです。
しかし、多くの経営者が、ここで会社を止めています。


1. もう機能していない人材

これは、最も重く、最も避けたいテーマです。

・能力はあるが、変わる気がない
・過去の功労者
・文句は言うが、結果は出さない
・周囲の士気を下げる存在

彼らを残す理由は、たいてい「情」です。しかし、その情は、成果を出している人材への、不公平になります。

経営者の優しさは、ときに、組織全体への残酷さになります。


2. 過去にうまくいったビジネスモデル

・かつての主力商品
・かつての勝ちパターン
・かつての強み

それは、あなたをここまで連れてきました。しかし、ここから先へは、連れていきません。

市場は、あなたの思い出に配慮してくれません。

過去の成功にしがみつく経営者ほど、変化を「裏切り」だと感じます。

しかし実際は、変わらないことこそが、最大の裏切りです。


3. 経営者自身の“現場依存”

・自分がやった方が早い
・任せると不安
・最終的には自分が見ないと気が済まない

これは責任感ではありません。
組織が育たない最大の原因です。

あなたが抱え続ける仕事は、あなたが手放さない限り、永遠に“あなた専用”になります。

それは、会社の成長ではなく、経営者の限界です。


経営者が捨てられない「見えないもの」

モノや人だけではありません。
多くの経営者が、無意識に抱え続けている“錘(おもり)”があります。


・「自分が何とかしなければ」という思い込み

それは責任感ではなく、孤独を正当化する思考です。


・「この判断を間違えたら終わり」という恐怖

経営は、連続する仮説検証です。一発勝負ではありません。


・「社員からどう見られるか」という不安

尊敬される経営者と、好かれる経営者は、別物です。


捨てるとは、経営者として成熟すること

若い経営者は、

「全部を抱える」ことで、リーダーになります。

成熟した経営者は、
「何を持たないか」を決めることで、リーダーになります。

捨てるとは、逃げではありません。
捨てるとは、責任放棄ではありません。

捨てるとは、経営資源の再配分です。

時間
集中
判断力
精神力

これらは、経営者にとって、最も希少で、最も重要な資産です。


あなたは、もう分かっているはずです

今、頭に浮かんでいることがあるはずです。

・本当は、切るべきだと分かっている案件
・本当は、距離を取るべきだと分かっている人
・本当は、やめるべきだと分かっている習慣
・本当は、任せるべきだと分かっている仕事

それが、あなたの答えです。

迷っているのではありません。決めたくないだけです。


今すぐできる、経営者としての一歩

この記事を読み終えたら、今日、1つだけ、こう決めてください。

「これは、もう自分の仕事ではない」

そして、紙に書いてください。

・誰に渡すのか
・いつまでに手放すのか

それだけで、あなたの頭の中の負荷は、確実に下がります。


最後に(経営者へ)

会社の限界は、
市場ではなく、
資金でもなく、
人材でもなく、

経営者の“抱え込み”で決まります。

あなたが捨てないものは、あなたの代わりに、会社の成長を、静かに捨てています。

今日、何を捨てますか?

それは単なる整理ではありません。
それは、次のステージに行くための、経営判断です。

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ではでは、Enjoy your life.

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