【実践編】SMART目標を「やり切る組織」に変える5ステップのアクションプラン

前回の記事の続編として、「目標を絵に描いた餅にしないための、5つの実行ステップ」をテーマにした記事を作成しました。


目標設定と目標達成

前回の記事では、目標設定の質を高める「SMART」の深掘りについて解説しました。しかし、どれほど完璧な目標を立てても、それが実行されなければ経営の成果には繋がりません。

今回は、立てた目標を現場のアクションにまで落とし込み、確実に達成するための具体的なステップを公開します。


ステップ1:目標の「因数分解」とKPIの設定

SMARTで立てた大きな目標(KGI:Key Goal Indicator)を、現場が日々追いかけられる最小単位の行動(KPI:Key Performance Indicator)に分解します。

  • アクション: 「売上1億円(結果)」を達成するために、「商談数」「成約率」「単価」のどこにレバレッジをかけるかを決定します。
  • 経営者の役割: 現場に対し、「この数字(KPI)さえ追っていれば、最終的な目標に届く」という確信を持たせることです。

ステップ2:リソースの「選択と集中」

目標が決まっても、現場の業務がパンパンでは実行されません。「あれもこれも」ではなく「何を捨てるか」を決めるのが経営の仕事です。(参照記事)

  • アクション: SMART目標の達成に直接寄与しない既存業務を、一時停止・外注化・あるいは廃止する指示を出します。
  • 経営者の役割: 「この目標は最優先事項である」というメッセージを、リソース配分(予算・人員・時間)で示してください。

ステップ3:振り返り(レビュー)の「定例化」

目標が形骸化する最大の原因は、設定した後に放置されることです。

  • アクション: 週次、あるいは隔週で「SMART指標」の進捗を確認する15分程度のミーティングを固定します。
  • 経営者の役割: 進捗が悪いことを責めるのではなく、「目標達成を阻んでいるボトルネックは何か?」を一緒に解消するスタンスを貫いてください。

ステップ4:プロセスの「可視化」と称賛

結果が出るまでにはタイムラグがあります。結果が出る前の「正しい行動」を可視化し、評価することがモチベーション維持の鍵です。

  • アクション: ダッシュボードや共有スプレッドシートで、誰でも進捗が見える状態にします。
  • 経営者の役割: 数値に表れない「プロセスの変化」を見逃さず、ポジティブなフィードバックを行ってください。

ステップ5:環境変化に応じた「柔軟な修正」

市場環境や前提条件が変わった場合、執着しすぎるのは危険です。

  • アクション: 四半期に一度、目標自体の妥当性を再評価する時間を設けます。
  • 経営者の役割: 「状況が変わったから目標を修正する」という判断を、スピード感を持って下してください。これは「妥協」ではなく「適応」です。

結論:目標は「立てた後」に命が宿る

SMARTな目標設定は、いわば「航海図」を作成する作業です。しかし、実際に船を動かし、目的地に到達させるのは、リーダーの執念と現場の具体的なアクションの積み重ねに他なりません。

まずは、ステップ1の「因数分解」から始めてみてください。


前回の記事を未読の方へ

そもそも「質の高い目標」とは何か?SMARTの本質的な意味を理解したい方は、ぜひこちらの記事も併せてご覧ください。

経営者のための:目標を戦略に変える5つの視点

ではでは、Enjoy your life.

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