過去は生ごみ、未来は資源。— AI時代に読書(読む力)が最強の投資になる理由

最近、ビジネス書を最後まで読んだのはいつですか?

AIが要約を出してくれる時代に、 わざわざ数時間かけて本を読む意味はあるのでしょうか。タイパ重視の風潮の中で、 読書は「非効率」に見えるかもしれません。しかし(私は)本当は逆だと考えます。

読書をしない人ほど、 自分の経験という狭いデータセットだけで意思決定をしています。そしてそれは、 最もリスクの高い経営判断です。

本記事では、 読書とAIを組み合わせ、 思考をアップデートし続ける具体的な方法を提示します。

私たちの経験は限られている

何事も経験です。経験から学べれば、それは確実に力になります。しかし忘れてはいけないのは、「自分の経験」は、圧倒的に偏っているという事実です。経験していないことは、そもそも「知らない」。知らないことは、疑うことも、学ぶこともできません。


過去は、生ごみ。

「昔はこのやり方でうまくいった」
「前回も同じ施策だった」
「自分の勘は当たる」

この言葉が増えたとき、未来は止まります。問題は過去を持っていることではなく、過去をアップデートしないことです。


未来を資源に変える条件

未来を資源にするために必要なのは、

「どう観るか?」の前に「事実はどうなっているか?」

  • 売り上げの推移
  • 顧客数の変化
  • 離脱率
  • リピート率
  • 在庫回転率

これらは事実です。

「気合が足りない」
「そのうち戻る」
「市場が悪い」

  • 「気合が足りない」
  • 「そのうちお客様は戻る」
  • 「市場が悪い」
  • 「業界に活気がない」

これは解釈です。

事実と解釈を分ける力が、未来を資源にします。


AI時代にこそ読書が効く

AIはデータを整理し、傾向を示し、仮説を出します。しかし前提を疑う力は、人間の仕事です。

読書は、自分の前提を壊す最強の手段です。そしてAIは、読書を「思考トレーニング」に変えてくれます。

事例:マーケティング本を読んだ場合

例えば、マーケティングの名著ドリルを売るには穴を売れを読んだとします。

この本の本質は、

「商品ではなく、顧客が得たい価値を売る」

という視点です。多くの人はここで終わります。「なるほど」で閉じる。でも、未来を資源にする人は違います。

Step1:事実を確認する

まずAIにこう聞きます。

「自社の顧客は何の“穴”を求めているか?」

そしてデータを入力します。

  • 購入理由アンケート
  • 解約理由
  • レビュー内容
  • 競合比較

すると、こんな事実が見えてくるかもしれません。

  • 商品の機能ではなく「安心感」で選ばれている
  • スペックより「サポート対応」が評価されている
  • 価格より「相談できること」が決め手

これは解釈ではなく、データから見える事実です。

Step2:自分の思い込みを疑う

「うちは品質で勝っている」
「他社より高性能だから売れる」

これは解釈かもしれません。

AIにこう投げてみます。

「このデータから考えると、私の前提はどこがズレている?」

すると、自分の思い込みが浮き彫りになります。ここで初めて、本の内容が血肉になります。

Step3:未来に転換する

次にこう聞きます。

「“穴”を売る視点で、今すぐできる施策を3つ出して」

すると例えば、

  • 商品説明ページのコピー変更
  • サポート体験の前面打ち出し
  • 利用シーンの具体化
  • 顧客インタビュー記事の制作

など、具体的なアクションに落ちます。ここまでやって、初めて読書は資源になります。


読書 × AI = 行動変換装置

本だけだと「知識」
AIだけだと「処理」

本 × AI = 思考の再構築と行動変換

読書が未来の資源になるかどうかは、

  • 事実を見たか?
  • 自分の前提を疑ったか?
  • 行動に変換したか?

この3点で決まります。

今日、1冊読むなら

マーケティングに関わるなら、まずは1冊。

読みながらAIに問い続けてください。

  • 「これはうちの場合どうなる?」
  • 「反論するとしたら?」
  • 「今の数字で検証すると?」

その瞬間、読書は「知的娯楽」から「未来資源生成装置」に変わります。

過去は生ごみ。放っておけば腐る。しかし、再解釈し、再設計すれば肥料になります。未来は、問いの質で決まる。

今日、1ページ。そこから動き出してみましょう。

ではでは、Enjoy your life.

※関連動画:https://youtu.be/GcivBMtN5rY