忘れがちなあなたへ

忘れがちなあなたに代わって、
私はここに、ひとつのメモを残しておく。

どうか、自分を低く見積もらないでください。
あなたは、自分が思っている以上に、多くの時間を越えてきました。
結果だけが価値なのではなく、
ここまで歩いてきたという事実そのものに、意味があります。

自分を卑下しないでください。
厳しさを誠実さだと勘違いして、
自分にだけ冷たくする必要はありません。
あなたが誰かに向ける優しさは、
本来、自分にも向けていいものです。

過去の自分を、後悔だけで裁かないでください。
迷ったことも、遠回りしたことも、
立ち止まった時間も、すべてが今のあなたに繋がっています。
過去を否定し続けることは、
今ここにいる自分を否定し続けることと同じです。

終わりを、自分で決めつけないでください。
見えない未来は、不安であると同時に、余白でもあります。
まだ書かれていないページがある限り、
物語は続いています。

悲観だけで未来を描かないでください。
人は、思い描いた方向へ少しずつ歩いていきます。
だからこそ未来には、
可能性が入り込む余地を残しておいてください。

こうした感情が、
いかなる幸福をも生み出さないことを、
どうか心のどこかに留めておいてほしい。

いつも、遊び心を忘れないように。
完璧でなくていい。
少しの余裕と、少しの笑いが、人生を柔らかくします。

そして、自分をちゃんと褒めるように。
誰かに評価されなくても、
今日をここまで生きたあなたには、
それだけで十分な理由があります。

これは、答えでも、教訓でもありません。
ただの、補足としてのメモです。

けれどもし、
ふと立ち止まったときに思い出せるなら、
この言葉は、ちゃんと役目を果たします。

あなたが、あなたであることを。
それだけで、価値があるということを。

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