この仕事で良かったと思える瞬間

意見やアイディアを求められる仕事柄「○○についてどうしたら良いですか?」「○○の件で相談にのってください」という会話が多いです。そして相手にとって最も適切だと思う対応ををしているうちに明確にわかることがあります。

それは殆どの場合「相談者自身が自分なりの考えを作り出す」ということです。相談者の多くは「頭の中にあるモヤモヤした塊」を輪郭のはっきりした「確かな塊」に変化させることができます。私はほんの少し頭を整理するお手伝いをしているに過ぎないのです。

アドバイスは極力控えます。アドバイスは相談者の主体性を奪うことにつながる危険性があります。特別な場合は極端なアドバイスを提示することはありますが、多くの相談者は「受け取りません」それで問題ないのです。最終的には相談者が自ら作り出した「確かな塊」が最良だと考えています。ほんの数回のストローク(対話のやり取り)だけでスッキリした表情に変化するのは見ていて気持ちが良いし、人生が変化する瞬間に立ち会えるのはありがたいことです。

これだけなら誰にでもできそうな仕事です、プロとしては「その先の一手」即ち、相談者が決して思いつくことがないような提案(プラン・企画・アイディア、対処法)を打ち出せることが求められるのです。確かな塊をか輝かせることができるかどうかです。

「確かで輝く塊」に変容する瞬間は言葉なく「わかる」という感覚が沸き起こります。それは相談者自身の感覚が流れ込んで来るかのようです、この仕事をしてきて良かったと思える瞬間です。対象者は違いますが38年間こんな仕事をしているといろんな人に出会います。もちろん経営者が圧倒的に多いですが、良き巡り合いに感謝できる良き仕事だと思います。

「自分で決めたことを自分で実践する」悔いが残らない生き方の基本姿勢ですね。

ではでは、Enjoy your life !!

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