チョット否定的な感じで気になる記事があったので書いておきます。
日本ではダントツのブランドを誇る東京大学。国内では就活における認知度をはじめとするあらゆる分野で圧倒的な勝ち組だ。しかし、世界は広い。グローバル化が進展し、同時に日本の地盤沈下が続く中、日本の頂点にあるからといって、今後の成功は安易には約束されない。
まぁ、学者というか役人っぽい記事ですね。日経ビジネスオンラインですから、読者も「そういう人」が多いのかも知れません。
で、この記事を目にしたときに「?」と思ったので、とりあえず、備忘録としてtumblrにコメント付きで私が記したのが以下です。
kuuの気まぐれ, 日本ではダントツのブランドを誇る東京大学。国内では就活における認知度をはじめとするあらゆる分野で圧倒的…
大学のブランド引っ張り出して「成功」を語る日本的な記事だと思う。
そもそもこの記事は誰に向けて書いて言るんだ? 受験対象の若い人だとしたら、「東大合格楽勝」の人、だとしたらほとんど殆どの人は対象外。 現役の大学生だとしてもほとんど対象外。
更に言えば、どの分野で成功するのか知らないけど、世界中の(あるいは歴史上の)成功者の学歴を調べてみるといい。 昔、なんかの本で読んだが(タイトルは失念:だから不確かなことは認めるw)100億円以上の資産家と言われる人の60%はろくに字も書けないらしい、要は学歴は関係ないのではないかなぁ?
日本の「学歴社会」と言われるお馬鹿な思考がこんな記事に現れるのではないか?
ビジネスマンとしての成功なら断言できる。学歴は関係ない。 要は「実力」なんです。世界で通用する実力があればなんとでもなる。 飲食の巨大チェーン、アパレルの巨大チェーン、その他何でもいいけど「学歴が関係するビジネス」なんてある筈ない。 更にアートとかスポーツの分野、あるいは社会貢献とかボランティアの分野なんて「学歴」とかいってるやつは居ないでしょう?
「学歴が関係するのは」学者の世界ぐらいじゃないか? それと日本の大企業と、官僚の分野ねw ココは学歴は関係するみたいだ! あっ!そうかこのお馬鹿な日経の記事はこういう分野に進む人向けに書かれているのか!
私は多くの中小企業経営者と出会ってきましたが、東大出身者は極めて少数です。しかし、彼/彼女達の「学んできた歴史」は激しくもあり、素晴らしいものだと常に感じます。
学校歴ではなく、あくまでも「学びの歴史」です。
座学ではなく実学、教室ではなく社会からダイレクトに学び続ける
この姿勢が「成功」の秘訣でしょう。だから日経ビジネスの記事に否定的感情が芽生えてしまいます。
ここまでだと、愚痴みたいなエントリーなので、景気づけに、随分前に読んだ本を紹介します。創業者精神―独力で優良企業を築いた経営者列伝 この本は絶版だと思います。過去に3000冊程度の本を処分した時、手元に残した数少ない本の一冊です。自分が少し弱っている時にたまに読み返します。(殆ど無いですけどw)
こちらの本には61人の創業者が取り上げられています。数人で創業し、事業を拡大してきた激しい創業者の生き様が描かれています。少し古い本ですから、現在は様変わりしている会社もあります。(目次の一部を乗せておきます。東大出身者は居ない)
全ての人に起業しろとは言いません。人には向き不向きがあります。
ご自分の人生ですから、仕事はそこそこそ無難にこなし、プライベートを充実させるのも大いに結構!
バブル時期の様に、右肩上がりでどの分野でも成長期待が大きい時期は「積極的に攻める」のも面白いでしょう。しかし、景気が低迷している時期は「消極的に攻める」あるいは「積極的に待つ」方が賢明かもしれません。
それでも尚、「学び続けて、自分の学歴を紡ぐ」のも悪く無いでしょう。
誰も仕事だけでは人生を評価することは出来ません、充実した人生は個々人の独自テーマです。自分が大切だと思う事をとことん追求すれば良いと考えています。しかし、悔いのない生き方をしなけれれば、もったいないと思います。
お一人様一回きり、片道の切符を握りしめて終着駅まで行くのです。どこから乗ったのか覚えてなくも既に電車は走っています。景色を楽しみながら、偶然、隣に座った人と語らいながら人生を楽しみたいものですね。
Enjoy your life!!
参考記事:自分に出来ること-5
“学歴とは「学びの歴史」” への1件のフィードバック